自毛植毛とは

自毛植毛の手術方法

自毛植毛の具体的な手術方法とは、どういったものなのでしょうか。手術方法はその種類によって異なってきますが、今回は現在、世界で最も広く行われているFUT(フォリキュラー・ユニット・トランスプランテーション)という術式を例としてその流れ、術後の経過についてご紹介します。

デザイン

まず最初に行うのは、植毛手術のためのロードマップ作りです。カウンセリングや診察などを通じて、以下の事柄を決定していきます。自毛植毛ではこの段階のことをデザインと呼んでいます。

  • どの範囲に移植するか
  • どの程度の密度で植毛するか
  • 治療目標達成のために必要な手術のスケジューリング、手術回数の決定

移植元となる毛髪(ドナーと呼びます)をいかに無駄なく有効に使用して効果を出せるか。そして、見た目に違和感の少ない移植結果・術後経過を実現できるか。それにはこのデザイン段階でのプランニングが大きな鍵を握っています。

ドナー採取

後頭部・側頭部から頭皮を含む毛髪を採取

デザインを終えると、通常日にちをおいての手術となります。麻酔をかけた上で移植本数に応じた量の毛髪を後頭部や側頭部から頭皮ごと採取します。極力傷痕が目立たない位置をメスを用いて細長く切り取ることがほとんどです。術式によっては、グラフト(移植株)単位で、針を用いて細かく採取することもあります。採取されたドナーはすぐにグラフト分けの作業に回され、ドナー採取後の頭皮は縫合されます。

グラフト分け

グラフト単位に切り分ける

採取されたドナーはすばやくグラフト(移植株。移植の際の1単位となる)に分けられます。その細かさも術式によって変わりますが、FUTにおいては「毛包」単位でのグラフト分けを徹底します。毛髪はすべて、ひとつの毛穴に1本、という形で生えているのではなく、中には2〜4本の毛根を含む毛穴も多く存在しています。その毛穴単位での毛根のひとかたまりを毛包と呼んでいます。その毛包を1単位としてドナーを切り分けるというわけです。高い技術を要する工程のひとつです。

スリット作り

グラフト分けと並行して、移植部頭皮に「スリット」と呼ばれる切り目を入れていきます。これは作成されたグラフトを埋め込むためのものです。スリットの角度によってある程度植毛の毛流れが決まってくるため、これにもあらかじめ決められたデザインに応じた細かい調整が必要です。なお、移植針を用いる術式の場合はスリットを作らず、直接針を用いた移植を行うことがあります。

移植

スリットにグラフとを移植する

開けられたスリットに、細かく分割されたグラフトを移植していきます。
移植する角度や密度によって術後の仕上がりなどが大きく変化しますので、ここにおいても施術者の経験と技術が問われることになります。また移植するグラフトが新鮮であるほど生着率も上がるため、確実性と同時にスピードが要求される工程です。
移植針を用いる術式ではスリットを作らず、針を頭皮に刺し入れるとともにグラフトを移植します。
すべてのグラフトをスリットに埋め込めば、手術は完了です。

ダウンタイム

自毛植毛のメリット・デメリット」で説明したように、術後しばらくは移植部にかさぶたができる、頭皮全体にしびれが生じる、ドナー採取部がつっぱる感じがする、などさまざまな不快な症状があらわれることがあります。また一時的に移植部の毛髪の大部分が抜け落ちてしまいます。それぞれの期間は異なりますが、こうした術後の一時的悪影響のあらわれる期間を総じてダウンタイムと呼びます。

移植部の成長

毛髪が正常に生着していれば、通常2〜3ヶ月後に移植部の発毛を確認することができます。とはいえ産毛程度のものであり、効果を実感できるのはさらに3ヶ月〜9ヶ月ほど後。このころになると十分な長さと太さに成長します。

以上が自毛植毛手術の大まかな流れです。移植本数・密度によっては、こうした手術をあらかじめ計画したスケジュールに従って数回繰り返すことになります。

さて、次のページでは、ここで紹介したFUTを含む、さまざまな自毛植毛の術式について説明いたします。

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