自毛植毛とは

自毛植毛の術式

自毛植毛の術式は90年代以降の発展によって増加し、現在では細分化が進んでいます。その中から、おもなものをご紹介します。

ニードル式

グラフトを含む特殊な針を挿入し、針のみを抜き取ることでスリットをあげずに植毛する

1992年に韓国・国立慶北大学医学部のキム教授が開発した自毛植毛法です。植毛針開発者の名前から「choi式」と呼ばれることもあります。

特殊な植毛針と呼ばれる微細な針を用いて、小さなグラフト(移植片)単位で細かく毛髪を植え付けていきます。スリット式の「移植孔をあける→毛髪を植え込む」という2動作を1つの動作に簡略化することで施術のスピードアップ(比較的狭い範囲での施術に限ります)をもたらし、また、グラフト単位での埋め込みであるため、移植する毛髪の方向角度
の自由度が高いというメリットもあります。

しかし技術的理由から植毛密度の制限があり、移植部分がまばらな印象があります。また、前のページで説明したショックロスのリスクが比較的高いことが分かっています。

自毛植毛のメリット・デメリット

スリット式

メスを用いてスリットをつくり、そのスリットに沿ってピンセットなどで植毛を行なう

欧米ではポピュラーな施術方法です。基本的にはメスなどを用いて頭皮に切り込み(スリット)をつくり、そこにピンセットなどで移植する毛を植え込んでいきます。比較的広範囲への植毛に向き、また植毛密度についても十分な密度を確保しやすい、というメリットがあります。また、休眠期に入っている毛根の植毛が可能であり、毛根を無駄にしないという点はニードル式にはない大きな利点です。

しかし問題は植え込み角度の調整に自由が利かないこと。施術者の技術によっては見た目が悪くなりがちです。近年ではこうしたデメリットをカバーするさまざまな方法が発明されていますが、いずれも施術者の高い技術を要求するものであり、成否には差が出ます。クリニック選びがますます重要になってくる方式、と言えるでしょう。

なお、後述するFUTはスリット式植毛の一種です。

FUT(フォリキュラー・ユニット・トランスプランテーション)

自毛植毛の模式図

スリット式植毛法の一種で、もっとも世界に普及している植毛法です。

いわゆる毛穴は必ずしも1本の毛髪に対応しているわけではなく、複数の毛根を抱えている場合が多くあります。こうした毛根の集合のことを複数の毛髪をつつむことから、毛包といいます。FUTではこの毛包を一単位として、顕微鏡による精細な見極めとメス技術によって移植株を取り出します。なおFUTの「FU」とはこの毛包単位を表す言葉です。

毛包の維持は毛髪の成長および生存に大きな影響を与えるため、移植後の定着率・成長率はFUTによって大きく向上しました。また見た目にも自然な毛髪の再現度が高く、密度も十分に確保できるというメリットがあります。

ただしこのFUTにもデメリットがあります。極めて微細な作業となるため手術時間がかなり長いこと、それによって多人数での作業となることが多く、クリニックのチーム全体の技術の質が大きく問われることです。

バンドル植毛

顕微鏡を用いらずに、毛包を切り分け、ニードル式の方法に従って移植を行う

ニードル式版FUTとも言うべき植毛法です。顕微鏡を用いず、植毛針を用いて毛包単位でのグラフトを植え込みます。FUTに対して切り込みを入れる手間がない分スピードがあり、針手術の特色である頭皮の傷痕の少なさも大きな利点となっています。

これについては顕微鏡を使わないということもあり、施術者にはかなりの高度な技術が要求されます。よってこの植毛法を実際に行っている医師も数が少なく、探す手間がかかります。また、通常のニードル式の
植毛に比べて、手術時間が格段に長い点にも注意してください。

ミニグラフト法・マイクログラフト法

どちらも1959年に開発された最初の自毛植毛術式である「パンチ・グラフト法」の発展したものです。パンチ・グラフト法では直径4mm程度の大きなグラフトを取り、それをそのまま患部に移植しましたが、これらの方法はそのグラフトを極めて小さく切り分けたのちに、ひとつひとつ移植針を用いて移植するというものです。

グラフトの大きさはミニグラフト法の方が若干大きく、ボリュームを出しやすい反面見た目に不足がある傾向があります。逆にマイクログラフト法は精細な仕上がりが期待できるが、ボリュームを出しにくいという傾向があります。近年では部位によって併用されることも多いようです。

自動植毛機

グラフトの採取から植え込みまでをすべて機械でおこなうものです。フランスで開発されたオムニ・グラフトが特に有名です。人の手を介さないためよりよい状態のグラフトを移植できる可能性が高く、なにより施術者の技術に関わらず一定の効果を得られる点がメリットです。逆に言えば、やはり技術の優れた施術者ほどのクオリティを生み出すことはできず、そこがデメリットと言えます。

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